巨人菅野智之投手(24)が4日、右手中指の腱(けん)の炎症で、プロ入り後初めて、出場選手登録を抹消された。7月16日のヤクルト戦(東京ドーム)の5回、二ゴロを打った際に負傷。オールスター第2戦(甲子園)、後半戦も2試合投げたが、患部の状態が回復せず、この日の練習後に都内の病院で診察を受けた。全治は不明だが、勝ち頭不在の中、夏場の戦いを迎える。

 首位を走る巨人に、予期せぬアクシデントが起こった。開幕投手を務め、チーム勝ち頭の9勝を挙げる菅野が、右手中指の腱(けん)の炎症で、出場選手登録を抹消された。1年目に13勝を挙げた右腕にとって、プロ入り初の抹消。現状では復帰時期は不透明だが、今日5日のDeNA戦(新潟)からは5週連続で6連戦が予定され、先発ローテーションの再編を迫られることになりそうだ。

 異変が起きたのは、7月16日のヤクルト戦(東京ドーム)の5回、二ゴロを打った際だった。その後、オールスター第2戦で登板し、7月25日中日戦は5回途中8失点、1日の広島戦は6回2失点。患部の状態は回復しなかったようだ。この日は川崎市のジャイアンツ球場での練習後に都内の病院で診察を受けた。キャッチボールを行ったが、今後は当面、ノースローで様子を見る方針。関係者の話を総合すると大事には至っていないが、右手の中指は投球時に大事な箇所。リハビリにも慎重さが求められる。

 川口投手総合コーチは「(キーマンは)内海、杉内でしょ。ベテラン2人がチームを引っ張ってくれれば」と経験豊富な2人の名前を挙げた。今カードのDeNAとの3連戦は初戦が小山、3戦目は宮国の若手2人が先発予定。2戦目の先発予定は好調を維持する杉内で、安定感のあるベテランと勢いのある若手を織り交ぜる。勝ち頭の不在はチームにとって、痛すぎるが、投手陣の力を結集させ、苦難を乗り越える。