<広島1-3ヤクルト>◇28日◇マツダスタジアム

 広島は主力2人の欠場が響き、3連敗で3位阪神とのゲーム差がなくなった。主戦マスクの石原慶幸捕手(35)、大砲ライネル・ロサリオ外野手(25)の2人を欠き、窮屈な試合運びを強いられた。石原は早出練習中に首を痛めて欠場。ロサリオは体調不良で全体練習に参加せず病院へ。2人ともこの日は出場選手登録を抹消しなかったが、ベンチ入りメンバーの貴重な2人を使えない状況が痛手となった。

 野村謙二郎監督(48)は試合後、「石原は首が固まって、今日は無理をさせられなかった。ロサも鼻に菌が入って頭がちょっと(痛かった)…。頭が痛いね」と苦々しい表情を浮かべた。先発福井が3回3失点と試合をつくれず、打線は2点を追う1回無死満塁の好機で無得点。ヤクルト小川に対して、丸のソロ1本のみに終わった。捕手出身だが外野手登録の中東を除けば、この日使える捕手は先発した倉の1人だけ。勝負をかけづらい状況に苦しんだ。

 前日27日中日戦では守護神ミコライオが左太もも裏の付け根に張りを訴え、途中降板。主力に不安が相次いでいる。石原とロサリオは今日29日の状態次第では、登録抹消の可能性も残る。右太もも裏負傷からの復活を目指し、2軍で実戦復帰したばかりの会沢を1軍復帰させるのか否か。初の本拠地CS開催へ、正念場を迎えた。【佐井陽介】