別メニュー調整中の阪神新井良太内野手(31)が16日、甲子園のクラブハウス内で本格的な練習を再開した。8月下旬に腰を痛めた影響で、体の状態は万全ではなく、秋季キャンプのメンバーから外れていた。流水プールを用いたリハビリを継続し、この日はキャッチボールも行った。

 今日17日からはティー打撃も再開予定。心に期すものがある。11年から4シーズン、同僚として戦った実兄の貴浩が今オフ、広島に移籍した。「一緒にできなくなるのは寂しい。兄が選んだ道なので…。寂しいですね」と言葉を選ぶ。

 出場機会を求めて新天地に移った兄とは、今後もグラウンドでは刺激し合う間柄だ。もちろん、ともに主力としてグラウンドに立つのが目標だろう。「そうなりたい。そのために地道にやっていくだけ」。何度もアベック本塁打を放った兄は近くにいない。チームただ1人の「新井」として、真のレギュラーを目指す。