ヤクルトは25日、ロッテからFA権を行使した成瀬善久投手(29)と正式契約を交わした。6億円の3年契約(金額は推定)で、背番号は17。入団会見は12月9日、都内の球団事務所で行う予定だ。

 この日、成田市内のゴルフ場で「オーナー杯ゴルフ会」が行われ、あいさつに立った衣笠球団社長は「補強は目標にしていた2名の選手(成瀬と大引)を獲得することができた。あとは1人。新外国人の投手を獲得して来年に備えたい」と明らかにした。

 真中監督はエース級の期待を寄せるとともに、配慮も忘れない。成瀬は今年3回も登録を抹消されるなど9勝11敗、防御率4・67に終わった。本来の力を戻すまで猶予は必要で、「まず周りを気にせずマイペースでやっていい。余裕ができて慣れてきたら、リーダーシップも期待したい」とバックアップを約束した。【矢後洋一】