ロッテのドラフト2位田中英祐投手(22=京大)が10日、“西武岸級”の評価を受けた。ロッテ浦和球場での新人合同自主トレ2日目は、持久系のメニューが中心。約140メートルある両翼ポール間2往復5セットなどが課された。4セット目までは、田中は宮崎に次ぐ2位が続いたが、ラスト5セット目で奮起。宮崎より5秒速い2分21秒のトップで終えた。

 大迫トレーニングコーチも驚いた。西武でも長く指導した経験を持つ。「体力面は合格。二重丸。岸みたいだね」と、岸のようにスリム体形でスピードとスタミナを併せ持つ点を買った。さらに、1本目から力を抜かずに走った点を高く評価。「出し切っていた。そういう選手は良くなる。なかなか、いない。他の選手では(西武菊池)雄星ぐらい」。田中は「僕はスタミナがどうかと見られているので、良いアピールになりました」と、負けん気の強さをのぞかせていた。