阪神ドラフト4位守屋功輝投手(21=ホンダ鈴鹿)が18日、鳴尾浜の初ブルペンで魅せた。スリークオーターから46球の熱投。キレのある真っすぐも光ったが、異彩を放ったのは広島前田健太投手(26)が採り入れる“カーブ織り交ぜ投法”だった。

 立ち投げで投げていた右腕が26球目に初めてカーブを投げた。1球真っすぐをはさみ、またカーブ。その後3球真っすぐを投げると32球目もカーブだ。そこから残りの14球は威力ある直球を連発した。

 「社会人の時からこうです。ゆったりして最後だけ力を入れるカーブの感覚で投げると、いい真っすぐが投げられる。カーブがいいと真っすぐもいいですね」

 広島前田が「フォームが悪かったら曲がりも悪くなる」と説明する調整法。守屋も腕の振りを確認することが狙いだ。

 見守った熊野スカウトも「初めてにしてはよかったし、徐々にいいボールが行っていた」と合格点。守屋も「7~8割の力でしたが、久しぶりの傾斜でいい球を投げられた」と充実の表情だった。