阪神岩田稔投手(31)が母校野球部の歴史に奮い立った。24日、大阪市内で行われた「関西大学野球部創部100周年記念式典」に出席。OB、学校関係者ら約550人の参加者を前に「歴史がすごい。その中の一員としてあらためて私生活や野球を頑張っていこうかなと思った」と、自身プロ10年目のシーズンへ気持ちを新たにした。

 関大-阪神と同じ道を歩んだ村山実元監督は70年に防御率0・98をマーク。岩田は偉大すぎる先輩の記録に「次元が違いすぎるので分からない」と苦笑いしたが「キャリアハイですね。全ての成績において過去最高を狙っていけるようにしたい」と力強く語った。自己最高の防御率2・29も、もちろん塗り替える。

 式典ではトークショーに参加し、山口投手コーチとともに壇上へ。山口コーチから「勝ち星を貯金してほしい。防御率はいいんだけど。チームとしては勝ち星だな」と注文を受けた。関大北陽(大阪)の同窓会長として出席した岡田彰布元監督からは「20勝!」と声が飛んだ。岩田は「20勝、勝ちます!」と高らかと宣言した。米アリゾナ州での自主トレから帰国し、手応えをつかみキャンプを迎える。