燃えよライアン!

 ヤクルトの小川泰弘投手(24)が26日、理想のスタイル像を掲げた。「最近読んでいる自分探しの本の中に『考えるより、感じろ』と書いてあった。自分にもそのスタイルの方が合っていると思う」。映画「燃えよドラゴン」で俳優ブルース・リーが発した「考えるな。感じろ」という有名なせりふを連想させる言葉。小川も感覚を頼りに、今季を戦い抜く。

 言葉の真意をボストン・レッドソックス上原浩治投手(39)との自主トレで感じた。「キャッチボールのリリースポイントを特に観察した。やっぱり遠投もきれいですし、勉強になった」。まずは目で一流のすごみを感じた。さらに大先輩から「リリース時の手首を柔らかく。出来るだけ先で(球を)離す」とアドバイスを受けた。「まだまだモノに出来ない」と言うが、練習の積み重ねで体にたたき込む。

 今季は「最低で2桁勝利。15~20勝を挙げたい」。16勝を挙げ最多勝と新人王を獲得したルーキーイヤー以上の活躍を目指す。2月1日から始まる春季沖縄キャンプに向けて下地は整った。日々の練習で感覚をさらに研ぎ澄ますだけだ。【栗田尚樹】