健さんに野球を教わりました-。巨人に新加入のアーロン・ポレダ投手(28)が28日、羽田着の航空機で来日した。レンジャーズで同僚だったルイス(元広島)から「いい事しか聞かなかった」と降り立ったあこがれの地。高倉健主演の野球映画「ミスター・ベースボール」を勧められ「チームのために一生懸命やる。礼儀など、グラウンドでの態度をしっかりする」と魅入られた。映画では助っ人がリーグ優勝の立役者となった。スクリーンの世界を現実にする。

 日本が誇る名優は、海の向こうの野球人にも影響を与えていた。198センチ、101キロの迫力で「二十数年前の映画だけど(92年作)日本の野球がよく分かった。しっかり見てきました」と丁寧に語るギャップが、ポレダの純朴さを際立たせた。「謙虚」は外国人選手が成功する必須条件。気は優しくて力持ちを地でいけば、大型左腕の活路は開ける。

 自己分析は「アグレッシブ。内角をえぐって逃げない。大胆に」で、こちらはイメージ通りだった。早速29日、ジャイアンツ球場で練習する。健さん…ではなく原監督と対面する。【宮下敬至】