パスポートが盗まれて来日が遅れている阪神の主砲マウロ・ゴメス内野手(30)が沖縄キャンプ第2クール(2月6日~9日)に合流できる見通しが30日、明らかになった。高野球団本部長が「28日に(再発行を)申請して2日間、待っている状態です。個人的には(再発行の)メドは来週中だと思っています」と説明した。

 休日をはさむため、再発行手続きは週明けから再開となる。発行され次第、来日する見通しを立てているという。さらに球団はこの日、渉外担当者を現地へ派遣。「手違いがあってはいけないので。何かのサポートにはなると思う。警察にも(盗難を)届けています」。不動の4番が調整遅れとなれば開幕へ不安を残すため、球団側も万全を期す構えだ。

 この日、キャンプ地・沖縄に入った和田監督も「やるべきことはしっかりやって、開幕に臨まないといけない。ただ、焦る時期でないのは確かだから現状をはっきり把握して前に進む。その確認を早くしたいなというのはある」と現在の状態を確認した上で1日でも早い合流を願っていた。また、平田ヘッドコーチは「今のところ、1クールくらい遅れると聞いている。問題ないよ。それより、どれだけ研究されているかだよ。それに対応できるか」と調整に関して心配していないことを強調した。第1クールは4番不在となる猛虎のキャンプ。今後のスムーズな来日、合流を球団も、現場も、願っていた。