阪神藤浪晋太郎投手(20)と岩田稔投手(31)が3月10、11日に行われる侍ジャパンの欧州代表戦(東京ドーム)選出メンバーにリストアップされたことが7日、分かった。

 2人は昨年11月の日米野球でも侍ジャパンに選ばれた。藤浪は第4戦に先発して4回4失点。岩田は中継ぎ2試合登板で計3回2失点。快投こそ披露できなかったが、首脳陣の評価は揺るがなかった。藤浪は17年WBCのエース候補、岩田は貴重な左のマルチ投手として期待されている。阪神側がオファーを受諾すれば「2期」連続での侍ジャパン入りとなる。

 2人はこの日、ブルペン入りした。藤浪は今キャンプ初の2連投で68球。侍ジャパン遠征の際にオリックス金子から教わったチェンジアップの握りも継続して試している。「徹底して低めを意識しているので」と話す通り、何度も変化球をワンバウンドさせる場面があった。

 岩田は2連投で、今キャンプチーム最多の185球。捕手を立たせての投球では体重移動を修正するため、5回ほど通常より重いボールを使った。前日6日はフォームのバランスを崩していたが「多少は改善できたと思う」と説明。「球数もあれぐらい投げられるというところを見せないといけないので」と力を込めた。

 開幕ローテーションが確実な2人にとって、貴重な調整期間中の招集。侍ジャパンが同チームから先発投手2人を選んだ点を考えても、両者への期待の大きさが分かる。今回は藤浪の大阪桐蔭時代の1学年後輩、西武森も選出される可能性がある。甲子園春夏連覇バッテリーの復活も注目される。