<プロアマ交流戦:ロッテ0-3東洋大>◇4日◇QVCマリン

 プロで通用する力を証明した。東洋大・藤岡貴裕投手(4年=桐生一)が、今秋ドラフトで1位指名を公言しているロッテとのプロアマ交流戦に先発。「表明してもらっている以上、悪い投球はできない」と3回を無安打1四球無失点と好投した。初めてのQVCマリンのマウンドは「雰囲気がよく投げやすい。(打者が)近くに感じた」。プロの統一球は「アメリカのボールを投げていたので、投げにくいと感じなかった」と感想を語った。

 先月11日に日米大学野球で米国から帰国し、投球練習再開からまだ1週間。調子は万全ではなく、最速は142キロと控えめながら頭脳的投球で3三振を奪った。1回1死一塁、昨年大学日本代表でバッテリーを組んだ小池を、フォークで三振に仕留めた。昨年は試合で使用できないレベルだったが、1年間の成長を証明。元女房役の小池は「相変わらずいい投手。フォークは頭にゼロでした」と脱帽した。

 ロッテ高橋2軍監督は「丁寧に投げてくるし、バランスがいい。今日は140キロぐらいだったが、疲れていなければもっといいんじゃないかな」と評価した。試合は東洋大が4投手でロッテ打線を2安打に抑え、勝利した。【斎藤直樹】