今夏のユニバーシアード競技大会(韓国・光州)で初の世界一を目指す大学日本代表が、プロ選抜チームと壮行試合を行う計画があることが7日、分かった。実現すれば日本ハム斎藤(当時早大)、巨人沢村(当時中大)らが大学4年、巨人菅野(当時東海大)が大学3年だった10年以来5年ぶり。7月の本大会に向けて、大学日本代表は6月27日から都内で直前合宿を行う予定で、同29日に神宮球場でナイターで対戦する調整を進めている。

 プロ選抜のメンバーは、3月以降に検討する方針だが、当日はシーズン中のため、若手主体の編成になる見通しだ。各チームや選手の状況次第になるが、巨人岡本和真内野手(18=智弁学園)、楽天安楽智大投手(18=済美)、西武高橋光成投手(18=前橋育英)、ロッテ田中英祐投手(22=京大)ら、「ヤング侍」が集結する可能性はある。

 対する大学日本代表は、今秋のドラフト候補がズラリそろう。投手陣は明大の190センチ左腕、上原健太投手(3年=広陵)、駒大・今永昇太投手(3年=北筑)のドラフト1位候補が中心で、野手では慶大の「ヨシノブ2世」谷田成吾外野手(3年=慶応)、3年生で史上初の東京6大学リーグ100安打をマークした明大・高山俊外野手(3年=日大三)らがメンバー入りする見通し。

 過去大学日本代表とプロ選抜は09年11月と10年7月に2度対戦している。5年ぶりのドリームマッチは、初の金メダルを目指す大学日本代表にとって、格好の腕試しになりそうだ。<過去の対戦>

 ◆大学日本代表対U26NPB選抜

 09年11月22日に東京ドームで対戦し、1-1で引き分け。大学代表は日本ハム斎藤(早大)、巨人沢村(中大)、ソフトバンク東浜(亜大)ら9投手でリレー。NPB選抜は広島前田が先発し、ソフトバンク大隣、ヤクルト由規ら9投手が登板。巨人坂本、日本ハム中田も出場し、広島新井貴が1回に斎藤から先制適時打を放った。

 ◆大学日本代表対NPBフレッシュ選抜

 10年7月26日に東京ドームで対戦し、NPB選抜が4-0で勝利。大学代表はロッテ藤岡(東洋大)、広島野村(明大)、ロッテ中後(近大)、巨人菅野(東海大)の4投手が登板。NPB選抜は巨人大田、DeNA筒香、広島堂林らが出場した。