虎の中島になる!

 阪神は4日、ドラフト育成枠で指名した加古川北・藤井宏政内野手(18)に指名あいさつを行った。黒田編成部長らが同校を訪問。183センチ、82キロ、高校通算33本塁打の大器は同じ兵庫の公立高・伊丹北出身の西武中島を目標に掲げ、2年以内の支配下登録を「狙ってます」と意気込んだ。

 「広角に打てることが持ち味。中島選手のようになって、フルスイングで豪快なホームランを打ちたい」

 65年のドラフト制以降、兵庫県の公立高からの阪神直接入団は、71年ドラフト外の姫路商・浅野憲一内野手以来37年ぶり。兵庫、公立、右の大型遊撃手、そして無名からの出発と共通項が多い中島は最高のお手本だ。「阪神では金本選手のように観客の声援に応えられる選手、チャンスで打てる選手になりたい」。高砂市から毎日1時間かけて自転車通学する根性の男は、理想もどん欲。ビッグな選手を目指す。【松井清員】