西武の異色ルーキーが「忍者投法」で開幕1軍を勝ち取る。10日、所沢市の球団事務所で新人6選手入団発表が行われた。ドラフト6位の宮田和希投手(20)は、忍者の故郷として有名な滋賀・甲賀市にある甲賀健康医療専門学校出身。会見で名門校出身者に囲まれた左腕は「プロの世界は下克上なので。早く1軍のマウンドに上がりたい」と、ドラフト最下位指名から出世することを誓った。

 学校の近くにあった忍術村には「行ったことがない」と言うが、その投球スタイルは忍者のように謎めいている。武器は“見えない魔球”で、上から投げ下ろす角度ある直球は「対戦した打者からはボールが消えて見えないと言われていました」と胸を張る。リリーフ左腕・三井の退団が濃厚で、1年目から1軍に食い込むチャンスは十分。夢見ていたプロ入りを果たし「ピンチでも動じない心も見てほしい」と目を輝かせた。