中日ドラフト3位、体重115キロの中田亮二内野手(22=亜大)に頼もしい味方が現れた。名古屋の人気みそかつ店「矢場とん」の鈴木孝幸社長(62)が17日、「2軍にいるうちは払うのは1000円でいい」と、本人に対して赤字覚悟の食べ放題を容認した。大食いキャラ中田亮二のニックネーム「ブーちゃん」は、同店のイメージキャラクターと同じ名前という縁があり、バックアップする考え。仮契約前から援軍を得た異例の新人は打って、走って、食べまくる!?

 食べることが趣味というドラフト史上最重量115キロの中田亮二に、ユニークなプレゼントだ。人気みそかつ店「矢場とん」の鈴木社長が、本人に対し同店では1000円で食べ放題とすることを宣言した。「いつでも食べに来て。1軍で活躍するようになったら払って欲しいけど、2軍にいるうちは1000円で好きなだけ食べてもらって構わない」。看板メニューはわらじとんかつ定食(1575円)などだが、どれだけ食べても値段は同じだ。

 異例の申し出のわけは「ブーちゃんつながり」だ。高校時代から愛称が「ブーちゃん」で、プロ入り後もそう呼ばれることを希望している。実は「矢場とん」のイメージキャラクターも「ブーちゃん」。「太め」という共通点もある。同社の鈴木社長は「中田君はあの体で足がすごく速いんだってね。うちと同じブーちゃんだから、すごく親近感がわく」と大乗り気。歓迎の意味も込め、すべてのメニューを提供するつもりだという。

 「矢場とん」には中日との深い関係もある。ナゴヤ球場を本拠地にしていた時代には27年間スタンドでくしかつを販売するなど、40年以上の付き合いという。キャラクターの「ブーちゃん」は「背番号8810(矢場とん)」の中日のユニホームを着たコラボ商品のモチーフにもなっており、グッズ売り上げに一役買っていた。同店には、中日選手もよく来店するという。

 思わぬラブコールを受けたドラフト3位は「本当ですか?

 ぜひ食べに行きたいですね。みそかつは初めてですが楽しみです」と大喜び。鳥の空揚げなら100個をペロリと平らげ、1日5食で巨漢を維持する大食漢。みそかつなら何枚いけるかは不明だが、こんな申し出はうれしい限り。入団前から異色のキャラが注目されるブーちゃんが、みそかつパワーで開幕1軍を狙う。【福岡吉央】