ヤクルトからドラフト5位指名された日本製紙石巻の久古(きゅうこ)健太郎投手(24=青学大-日産自動車)が5日、宮城県石巻市の同工場内で指名あいさつを受けた。八重樫、小田両スカウトは「入団初年度は中継ぎの即戦力として期待しています」と激励。久古は「開幕から1軍に入れるように準備して、期待に応えたい」と誓った。

 カットボールやチェンジアップも操る最速142キロの横手投げ左腕。日産自動車(神奈川)の休部で引退も覚悟した。それでも転籍し、1年目の今夏はチーム初の都市対抗出場の原動力になった。1回戦でヤマハに逆転負けしたが、内容は左腕が手薄なヤクルトから高い評価を得た。

 日本製紙石巻では、創部25年目のプロ1号となる。木村泰雄監督(49)は「チーム事情は苦しくなるが、選手にはいい刺激になっていると思う」と快く送り出すつもりだ。

 目標にするのは青学大の先輩・ヤクルト石川雅規投手(30=秋田商出)だ。チームは21日、タレント萩本欽一率いる茨城ゴールデンゴールズとオープン戦(仙台市民球場)を行う。今季限りで監督を勇退する欽ちゃんとの“ダブル壮行試合”になりそうだ。【佐々木雄高】