藤浪でビッくらポン!?

 異色タッグ結成の仰天プランだ。大手回転ずしチェーン「くら寿司」が、阪神ドラフト1位の大阪桐蔭・藤浪晋太郎投手(18)を将来的にイメージキャラクターに起用するプランが10日、明らかになった。同じ堺市“出身”で、藤浪のサーモン好きが結んだ縁。阪神で暴れ回り、大役の座を奪い取れ!

 藤浪と回転ずし。異色の取り合わせは、まさに「ビッくらポン」の驚きだ。お子様からお年寄りまで、今や国民的な人気を誇る回転ずしの全国チェーン「くら寿司」が、虎のドラ1右腕に大注目していることが分かった。

 同店を展開する「株式会社くらコーポレーション」の広報担当者は「将来的に活躍し、くら寿司に足を運んでいただけるなら」と前置きした上で「将来的には、イメージキャラクターをお願いする可能性はあります」と話し、応援を約束した。プロ入り後の活躍次第では、イメージキャラクターとして、くら寿司をPRする日が来るかもしれない。

 地元のスターを放っておくはずがなかった。くら寿司は、大阪・堺市が誕生の地で、今も本社を置く。同じく藤浪、さらに2位北條も堺市出身。広報担当は「同じ堺市出身として、一緒に成長していきたいですね」と熱く話し、虎の高校生ドラフトコンビの活躍に期待している。

 不思議な縁は、地元が同じことだけではない。サーモンが結びつけた縁だ。藤浪はすしのなかでも、サーモンを好んで食べる。そのサーモンこそ、くら寿司の看板商品なのだ。北欧アトランティックサーモンを始め、複数のサーモンメニューをそろえる。広報担当は「サーモンはうちのなかで一番人気のある商品なんですよ。自信のある商品です」と笑みをこぼした。

 さらに甲子園で大暴れすれば、サーモンずくめの「晋太郎巻き」、北條は豪快弾連発のイメージから「北條の豪快あぶりサーモン」なんて新ネタ誕生があるかも!?

 甲子園を沸かせた2人の“スター候補生”の可能性は無限大だ。

 地元とサーモンの不思議な縁が生んだ、夢のあるプラン。2人がしゃりのように輝けば、大きなネタが飛び込んでくるかもしれない。<主な阪神選手のCM>

 ◆掛布雅之

 80年代前半に、防虫剤「金鳥」シリーズで人気爆発。「頑張りや、蚊のカッちゃん」「カコカケケコカケ掛布さん」など珍妙なフレーズで話題に。

 ◆岡田彰布

 80年代半ばに清涼飲料水「サンガリア」CMに登場。川藤幸三、池田親興らと共演し「一にサンガリア、二にサンガリア」と歌った。

 ◆真弓明信

 掛布とともに80年代、カー用品「オートバックス」CMに出演。

 ◆バース

 日本一となった翌86年春、男性用カミソリ「ジレット」を使ってトレードマークのヒゲをきれいにそり上げ、ファンは仰天。

 ◆新井貴浩、藤川球児、鳥谷敬

 10年から、家電量販店「上新電機」のCMに出演。ユニホーム姿でポーズを決める。同社は阪神のヘルメット、ユニホームにロゴマークを掲示するスポンサー。同社CMにはかつて今岡誠、赤星憲広、矢野燿大も出演。

 ◆能見篤史

 社会人時代に所属した大阪ガスの正月限定CMに出演。ユニホーム姿で短いセリフつきで登場。さわやかな笑顔を振りまいた。