<プロ野球ドラフト会議>◇24日

 天国の母との約束を果たした。阪神が4位で指名した福岡大・梅野隆太郎捕手(4年=福岡工大城東)は「夢がかなった。やっと約束を果たせました」と安心した顔だった。野球を始めて2年後、小4の春に母啓子さん(享年34)をがんで亡くした。闘病生活を送っていた母は、息子がプロ野球選手になるのが夢だった。

 寮の部屋には母と家族の写真を飾っている。「どんな苦しい時も母親の顔を思い出しながらプレーしてきた。家族の支えがあって野球を続けられた」と、苦労して育ててくれた父義隆さん(48)に感謝した。

 遠投115メートルの強肩。打撃も長打力があり、大学通算27本塁打。今春のオープン戦では、阪神が1位指名を抽選で外した九州共立大・大瀬良からも1発を放った。今年の日米大学野球では日本代表の4番で主将を務めた。「勉強になった」と貴重な経験を積んだ。

 プロでの目標は「(元阪神)金本さんのような息の長い選手になること」。阪神には福岡大OBの榎田や白仁田がおり「いろんなことを聞いて、早くプロに慣れたい」と目を輝かせた。気持ちははや、タテジマの一員だった。【大池和幸】