おかわり先輩に実力も人気も負けません!

 西武ドラフト2位指名の富士大・山川穂高内野手(21)が10月31日、岩手県花巻市内の同大で指名あいさつを受けた。西武中村と同じ100キロ超のぽっちゃり体形の右の大砲で、早くも「おかわり2世」と呼ばれる山川は「中村選手を実際に生で見て学んで、最終的には追い越せるように頑張る」と宣言。さらに1年目の目標として「3割30本」という具体的な数字を掲げた。

 守備は免除?

 されるほど打力を評価されている。大学通算11本塁打。日本代表としても国際試合で貴重なアーチをかけてきた。あいさつに訪れた奥薗スカウト部長は、多少難があるとされる一、三塁の守備について笑いながら「目をつぶるよ」と一言。山川も「分かってます」と苦笑いだった。1年時からマークしてきた水沢スカウトは「彼の1発に魅力を感じている。来年から(1軍で)やってくれると思います」と即戦力として太鼓判を押した。

 意外性あふれるキャラクターでも話題を呼びそうだ。特技はピアノと書道。ピアノのレパートリーは作曲家・久石譲氏の「summer」など。これまでも大学や日本代表のチームメートに聞かせ、場を和ませてきた。この日は書道8段の腕前を披露。毛筆で「夢」としたため、奥薗スカウト部長にプレゼントして喜ばせた。

 ほかにも1食で米2合以上の大食いぶりに軽くバック転こなす運動神経など、この上ないユニークなキャラの持ち主。「プロはファンあってのもの。愛される選手になりたい」と山川。ソフトバンク秋山監督が西武選手時代に見せたように、ホームランを打ってバック転でホームにかえる山川が見られるかもしれない。【高場泉穂】

 ◆山川穂高(やまかわ・ほたか)1991年(平3)11月23日、那覇市生まれ。城北小5年生の時、首里マリナーズで野球を始める。城北中時代は硬式チームSOLA沖縄に所属し、一塁手としてヤングリーグ全国大会3位。中部商では4番、右翼手で3年夏の沖縄大会準優勝。富士大では1年春からリーグ戦78試合に出場。11、12年大学日本代表。12年アジア選手権、13年東アジア大会日本代表。176センチ、100キロ。右投げ右打ち。血液型A。