日本ハム坪井智哉外野手(34)が「マナー講師」になることを宣言した。15日、札幌市内の球団事務所で700万円減の年俸2800万円(推定)で来季契約を更改。若手選手の手本となる練習態度、姿勢を球団から評価されており、来季は積極的に選手教育へ乗り出すつもり。「ジェネレーションギャップはあると思うが、別に嫌われてもいい。言って聞かないやつは、それはそれ」と迎合せず、向き合っていく。

 野球はもちろん、私生活でも乳製品を一切、口にしないなどストイックさはチーム屈指。礼儀作法等にも厳しく、2軍生活が長かった今季は時折「お小言」を、若手へ言ってきた。高校、大学、社会人、プロとど真ん中の体育会系でキャリアを築いてきた。技術指導ではなく、野球界、社会のしきたりなどを、若手へ還元するつもり。「びっくりすること(言動など)も多かった」という意識の改革を図る。

 ちなみに奔放な言動が多い中田は「翔は聞く耳を持っている」と、ひとまずは対象外。プレーも含め「まだまだ老け込む年齢じゃない」というベテランの厳しい目が、育成に一役買うことになりそうだ。