マーくん、交渉も大人の仲間入り-。楽天田中将大投手(20)が26日、契約交渉の席で球団側にシーズン終了後のオーバーホールなど体調管理の強化を提案した。1500万円アップの7500万円でサインした田中は「今年はオーバーホールがありませんでしたが、1年目にやってあった方がいいと思ってお話ししました」。1年目のオフには説明を聞くので精いっぱいだったが、今年は自ら提案するなど、みっちり2時間話し込んだ。

 苦い経験が意見につながった。今季は9勝止まりながら北京五輪で活躍した。だが、7月には右肩痛でチームを離脱。1年間戦い続けることの難しさを再認識させられた。「ほかの人でも(オーバーホールが)必要な人がいると思う」。投手陣を代表しての発言で、リーダーとしての資質をのぞかせた。

 来季は岩隈とともに先発投手の柱としての活躍が求められる。「去年の今ごろはまた開幕1軍を、と言っていましたが、さすがにそういう話のレベルにない。チームにかけられている期待を感じて、責任を持って1年間を過ごしたい」と堂々と話した。