王者高山勝成(32=仲里)が、挑戦者の同級10位原隆二(25=大橋)を8回1分20秒、TKOで下して2度目の防衛に成功した。

 高山は3回に偶然のバッティングで左まぶたを切ったが、逆にそこからエンジンが掛かったように猛ラッシュ。強烈なボディーも効かして、原を圧倒した。

 試合後は「やっぱし原選手は最後まで粘り強く、向かってきて、強敵でした。いいものを学ばせていただきました。ありがとう」と原に感謝。通学中の愛知・菊華高から駆けつけた応援団に向かって「文化祭、体育祭にもダメージ次第で参加したいので、サポートお願いします」と声を張り上げた。

 その後は、観戦に訪れていたWBO同級王者の田中恒成(20=畑中)に向かって友好的に対戦オファーを口にし、田中もリングに登壇。「(対戦は)僕は大丈夫」と高山が言えば、田中も「僕もお願いしたい」と笑顔で返していた。