ボクシングのIBF世界ミニマム級タイトルマッチの当日計量(リミット52・1キロ)が31日、大阪市内で行われ、王者高山勝成(32=仲里)は51・9キロ、挑戦者で同級8位ホセ・アルグメド(27=メキシコ)は50・6キロでパスした。

 挑戦者陣営はピリピリムードで、アルグメドは「高山に勝つぞ」とだけ言い残して会場を後にする中、王者は落ち着いて取材に対応し「やっとこの日が来た。すごく楽しみ」と笑顔で話した。

 今年5月、高山が通う愛知・菊華高のボクシング部員・犬塚蓮くん(1年)が、練習直後に倒れ、急性硬膜下血腫と診断された。ボクシングができなくなった友から、前夜、LINEで「楽しみにしてます。勝ってください」とメッセージが届いた。犬塚くんの思いも背負って、高山は3度目の防衛戦に臨む。