優勝賞金500万円となるアジア最強ライト級トーナメントが開幕し、史上初の高校8冠を含むアマ10冠の今永虎雅(24=大橋)が準決勝進出を決めた。1回戦で「中国の刺客」ことマ・シャン(27)と対戦し、1回2分35秒、TKO勝ちを飾った。昨年7月にヘビ・マラプ(インドネシア)戦で左あごを骨折しながら判定勝ちして以来、約9カ月ぶりの復帰戦で白星を挙げた。

サウスポースタイルから力強い右ジャブで主導権を握ると、ワンツーでダウンを奪取。立ち上がってきたマに連打を浴びせ、レフェリーストップによるTKO撃破となった。1回TKO勝ちでカムバックした今永は「今日は1ラウンドからガンガンいくつもりで、想定内、予想通り。前回の試合であごが折れてブランクができたが、全然、違う自分となった。まだまだ前回の試合から進化している。圧倒的に勝って優勝したい。復帰戦に勝つために妥協なくすべてやってきた」と自信の表情を浮かべた。

現在、日本同級6位にランクされる。優勝候補に挙げられている今永は「さらに進化したところをみせたい。このトーナメントは圧倒的に勝って優勝したい」と強い決意を示した。

また同じくトーナメント1回戦で、日本同級14位斎藤陽二(28=角海老宝石)が日本同級1位斎藤真之助(28=石川)と激突し、2回2分55秒をKO勝利を収めた。1回にいきなり右フックでダウンを奪取。続く2回にダウンを許したものの、同回終盤に右フックで再びダウンを奪い返し、KOで仕留めた。斎藤は「(ダウン判定は)スリップですね。全試合KOでトーナメントを優勝したい」と意気込んでいた。