大相撲の春巡業は25日、千葉県木更津市で行われ、腰痛で先場所を途中休場した横綱照ノ富士(32=伊勢ケ浜)が今回の春巡業で初めて朝稽古の申し合いに参加し、大関霧島と8番取って5勝3敗だった。夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)での復帰へ向け「思ったより悪くはない。ここからアクシデントが起きなければいい」と前向きに語った。

踏み込んで左上手を素早く引き、力強く寄り切る内容もあった。「筋力トレーニングはやってきたから、それを相撲の筋肉にしていく必要がある。体と相談しながらペースを上げる」と話した。

9度目の優勝を果たした初場所後は、インフルエンザや糖尿病の悪化に苦しみ、春場所にも影響があったという。「20キロくらい体重が落ちてしまった。今は糖尿病も安定してきたし、いい感じで来ている」と復調に自信を示した。