ボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(23)と、IBF世界ライトフライ級王者八重樫東(33=ともに大橋)が22日、横浜市内の所属ジムで練習を公開した。

 井上は、5月上旬の2度目の防衛戦で両拳を打撲。1カ月程度はパンチの練習を控えていたが、前日にスパーリングを再開するなど9月ごろに計画されるV3戦に向けペースを上げてきた。「拳は完全に治った。前回の試合で無駄なパンチをもらう場面があったので、ディフェンス面を強化していきたい。来月からは週3回でスパーリングをやっていく予定」と話した。

 次戦は、14年末に対戦した、前王者オマール・ナルバエス(アルゼンチン)との再戦が有力視されていたが、ナルバエスがバンタム級に転級する意向を示しており、消滅。大橋秀行会長は「現在交渉中」とした。

 八重樫は5月のV1戦前に痛めた左肩の治療を続けながら、軽めのメニューでジムワークを再開。「まだフルパワーでは打てない。癖になってもしょうがないし、まずはきちんと治したい」と話した。陣営はけがの回復状況を見ながら次戦の計画を立てていく方針だ。