ボクシングの世界主要4団体で6階級を制したフィリピンの国民的英雄、マニー・パッキャオ(37)が26日、東京都内の日本外国特派員協会で記者会見した。

 5月に上院議員に当選した母国では、ドゥテルテ大統領が麻薬犯罪の撲滅を掲げている。同大統領について「すごく尊敬している。支えていきたい」とした上で「15、16歳のころに友人に勧められて(麻薬を)試したことはあるが、好きになれなかった。必ず撲滅すべきだ」と自身の体験も明かしながら訴えた。

 一方、長年主戦場としてきた米国の大統領選で共和党のトランプ氏が勝利したことには「個人的にはコメントしたくない」と苦笑いだった。今回は自身がプロデュースするフィットネスジム設立のために来日しただけに「日本人とフィリピン人は体格が似ているので、パッキャオ2世は日本から誕生するかもしれない」と期待を込めた。