アジアタッグ選手権では、渕正信(62)、大仁田厚(59)の121歳コンビが、青木篤、佐藤光留の第99代王者組を破り、第100代王者に就いた。

 2人は、青木の指名により、コンビを結成。全日本の1973年同期入団ながら、国内では初のタイトル挑戦となった。開始早々、電流爆破マッチを仕掛けようとする大仁田を渕が制止。その渕が佐藤の集中攻撃につかまるも、大仁田の毒霧攻撃で形勢逆転した。老骨にむち打ち、バックドロップ7連発で佐藤を沈め、2人では国内初のタッグ王者となった。

 全日本時代にともに汗を流し、若手3羽がらすと呼ばれた故ハル園田さんの命日28日を前に王座を戴冠。試合後、大仁田は「ここぞというところの粘りはさすが」と渕を持ち上げた。その渕は「全日本の大先輩だし、明日がハルの命日なんで王者チームもやりにくかったんじゃないか。1回でも2回でも防衛したい」と目を潤ませながら話していた。