WBA世界ミドル級2位の、ロンドン五輪金メダリスト村田諒太(31=帝拳)が、同級1位で元世界王者アッサン・エンダム(33=フランス)に判定で敗れた。

 序盤は互いに様子見の展開。4回に村田の右ストレートがヒットし、エンダムからダウンを奪った。その後も村田の攻撃が再三相手を捉え、エンダムがロープ際でよろめく場面もあった。村田は最後まで攻撃の手を緩めず、12回を戦い抜いた。判定の末、1-2でエンダムに軍配が上がった。

 「最激戦階級」とも言われるミドル級で日本人王者は、過去に95年の竹原慎二のみ。日本人としては最重量階級の王者だ。村田は日本人2人目を狙ったが、惜しくも快挙を逃した。