村田諒太の試合について、3人のジャッジの流れは対照的だった。

 7回終了時は村田優勢か同点だった。しかし、ガードの上からでもパンチを放ったエンダムに2人が8回以降、全て10-9をつけた。残りの一人は、9回以降は全て村田に10-9だった。

 手数を取るか、有効打を取るかはジャッジ独自の考えで大きく左右される。村田陣営は判定の優位を確信し、終盤はリスクを避け無理に倒しにいかなかった。帝拳ジムの本田明彦会長は「いろいろな見方があるとはいえ、ひどすぎる。再戦は考えていない」と話した。