正規王者八重樫東(34=大橋)がまさかの初回TKO負けで陥落した。暫定王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)との王座統一と3度目の防衛をかけた一戦。初回に3度のダウンを喫して2分45秒TKO負けとなった。

 ゴングが鳴ると八重樫は様子をうかがっていたが、まずは左フックに尻もちをついた。立ち上がって反撃しようと前に出たが、左アッパーで2度目のダウン。さらに踏み込んできたメリンドに右ストレートに吹っ飛ぶと立ち上がれなかった。

 「左フックの後はうろ覚え。実力不足。技術の差」と、八重樫は素直に完敗を認めた。ライトフライ級の世界戦では最短の結末。「こんな早く、ダメージのない終わり方は…。風を感じる前に終わってしまって。派手に散りましたね」と苦笑いした。前日には同じライトフライ級で拳がWBO王者になり、4団体を日本人が独占も、最年長八重樫の陥落で1日天下に終わった。