王者大竹秀典(36=金子)が3度目の防衛に成功した。

 同級1位ブライアン・ロベターニャ(26=フィリピン)を迎え撃ち、序盤から接近戦となるも左右ボディーなどで攻勢。タフな相手だったが、10回に右ストレートでダウンを奪う。立ち上がってきたがラッシュするとレフェリーストップ。10回1分53秒TKO勝ちを収めた。

 初回から頭をつけあっての接近戦が多くなった。相手は大振りに対して、大竹はガードを堅めながらコンパクトにパントを当てる。左右のボディーも浴びせて、終始ロープ際に追い込んでいた。相手もしぶとく反撃したが、10回に距離が空いたところでの右ストレートが決まる。ついにダウンを奪って、立ち上がってくるとラッシュして仕留めた。

 相手は初来日した1月に、元金子ジムの千葉に4回TKO勝ちしていた。「ホッとしています。後輩のこともあって倒せてよかった。もっと早い回で決めたかったがしぶとかった」。10歳差のある対戦だったが、3団体で世界ランク入りのベテランの実力を発揮した。「まだ伸びシロがある。この内容ではまだまだだが、あきらめずにコツコツやっていく。世界にたどり着けるよう努力していきたい」。英国での14年以来となる世界再挑戦を期した。