プロボクシング前IBF世界スーパーフライ級王者ジェルウィン・アンカハス(30=フィリピン)が、WBO世界同級王者井岡一翔(33=志成)との統一戦実現のため、王座返り咲きを狙う。

8日(日本時間9日)の米カリフォルニア州カーソンでの、IBF世界同級王者フェルナンド・マルティネス(31=アルゼンチン)との即再戦を控え、7日(同8日)に同地で前日計量に臨み、両者ともにリミットの115ポンド(約52・1キロ)よりも約100グラム軽い114・75ポンド(約52・0キロ)でクリアした。

アンカハスは昨年大みそかに井岡との2団体王座統一戦が1度決まりながら、新型コロナウイルス変異株オミクロン株感染拡大の影響で延期となった。

防衛戦を1試合挟んで井岡戦に臨むと合意していたが、10度目防衛戦だった今年2月のマルティネス戦で判定負け。約6年間保持していたIBF王座を手放した。

リベンジマッチに向け、アンカハスは「もし神が私に大きな勝利を与えてくれるならベルトをフィリピンに戻すことができるだろう」と静かに燃える。

一方、約8カ月ぶりにアンカハスとの即再戦で初防衛戦を迎える王者マルティネスは「ここにいられてとても幸せだ。再びアンカハスとの全面戦争にあるだろう。素晴らしい戦いになる」と返り討ちに自信を示していた。