WBA世界スーパーウエルター級暫定王座決定戦は30日に大阪府立体育会館で行われ、同級4位で34歳の石田順裕(金沢)が勝てば国内では歴代2位の年長での世界王座獲得となる。

 王者のダニエル・サントス(プエルトリコ)が1年以上、防衛戦を行っていないため同級5位のマルコ・アベンダーニョ(ベネズエラ)と暫定王座を争うことになった。

 両者は昨年9月に対戦し、石田が2-1で判定勝ちしている。ただし、石田がダウンするなど劣勢で、地元判定の声が多かったのは事実だ。

 石田は27戦20勝(7KO)5敗2分けの戦績が示す通り、パンチ力に欠けるが、抜群の技巧でポイントを稼いでいく。35歳のアベンダーニョは戦績34戦27勝(19KO)6敗1分けで、鋭く踏み込んで重量感ある左右のパンチを打ってくる。

 両者の力は接近している。攻勢を強めるアベンダーニョを石田がアウトボクシングで迎え撃つ展開か。石田は後退しながらも時にワンツーを打ち込み、しっかりポイントを奪いたい。(共同)