<K-1MAX>◇2日◇東京・JCBホール◇63キロ級日本トーナメント1回戦ほか◇3871人

 メーンに登場した上松大輔が69秒のKO勝利で、初めて開催された63キロ級の大会を締めた。序盤にチョン・ジェヒの連打を浴びてよろめき「やばいと思った」。だが「もらった時こそ前に出よう」と、逆に連打を浴びせた。KO劇に「ホッとしています」と笑顔。谷川貞治イベントプロデューサー(EP)は「言うことがない。エースの1人だなって気がした。何か持っているね」と賞賛した。

 63キロ級の新設で、これまでのヒットアンドアウェーのスタイルを「引かないこと」に変えた。「火を付けるには自分のことばっかりじゃだめ。63キロ級のこと、お客さんのことを考えて、負けてもいいからお客さんが満足する試合をしたい」。イケメンで「魔裟斗2世」と期待され続けた男が、ひと皮むけた。「エース候補でなくエースと言われるぐらいに、7月はガンガンやりたい」と、軽量級のエース襲名を誓った。