<シュートボクシング:70キロ契約エキスパートクラス特別ルール>◇23日◇東京・後楽園ホール◇3分×3回戦◇2035人

 10年K-1

 WORLD

 MAX準優勝の佐藤嘉洋(30=名古屋JKファクトリー)が、05年と07年の同王者アンディ・サワー(28=オランダ)へのリベンジを果たせなかった。

 東日本大震災の復興支援マッチとして初参戦。序盤から積極的に攻撃を仕掛け、サワーと激しく打ち合った。だが、2回に左ハイキックとパンチの連打を浴びて体勢を崩すなど、体力の消耗とともに劣勢に回り、3回0-3判定で敗れた。

 07年4月のMAXに続く連敗に佐藤は「悔しいです。でも、元気のある人間がしっかりやることが日本のためになる。落ち込んでいるよりも、それぞれの仕事というリングで戦うべきです」と全力勝負に胸を張った。

 シュートボクシング「絶対王者」の貫禄を見せつけたサワーは「佐藤選手のアグレッシブさに驚いた。攻撃の組み立てがうまくなった」と4年ぶりの再戦を振り返った。次戦は今夏にブラジルやフランスなどの大会に出場予定。「今年はシュートボクシングの舞台で戦っていきたい。我々も努力して、日本の皆さんに元気を与えたい」と復興を願った。