<ノア:グレート・ボヤージュ>◇10日◇東京・有明コロシアム◇観衆4400人

 GHCヘビー級選手権は、挑戦者・潮崎豪(29)が王者・杉浦貴(41)を破った。29分48秒に変型リバースDDTから片エビ固めで、1年7カ月ぶりに2度目の王座に就いた。杉浦の猛攻をはね返し、一昨年12月に奪われたベルトを取り返した。

 潮崎は「杉浦さんは強い。何度も意識を失いそうになった。今日は、最後の最後で俺が一発入れられて勝っただけ。また、戦いたい」と振り返った。23日の大阪大会ではけがから577日ぶりに復帰する、13回のGHCヘビー級王座の防衛記録を持つ師匠・小橋建太(44)とタッグを組む。「小橋さんには小橋さん、杉浦さんには杉浦さん、俺は俺にしかできないものを築いていこうと思います」。通りがかった小橋に「おめでとう」と声をかけられると、ニッコリと笑った。

 15回目の防衛に失敗した杉浦は「潮崎の方が強かっただけ。若いし、元気だしね」と話した。