<DDT>◇3日◇新木場1st

 RING

 第905代アイアンマンヘビーメタル級王者となった栗原あゆみ(27)がDDTへ初参戦した。試合前には男色ディーノから「このまま女子プロレスの中でDDTの至宝がたらい回しにされては困るので、みなみ飛香にベルトを取らせるべく、ボクたちも協力します」と宣告され、栗原包囲網が敷かれた。栗原が出るたびにディーノや福田洋が大技を見せ、みなみがフォールに行く作戦に出たが、栗原はいずれもカウント2で脱出。ディーノの尻に顔面を押し付ける攻撃もかわして福田を誤爆させた。戦意喪失となった福田に栗原が裏投げを敢行し、3カウントを奪取。第905代王者が見事初防衛を果たした。

 試合後も戦いは続いた。リング以外の日常生活でもフォールされればタイトルが移動するという変則ルールがあるため、味方だった星誕期に丸め込まれかけたが、カウント2で払いのけ、ベルトを持ったまま意気揚々と控室へ引き上げた。

 しかし、休憩時間、売店業務をしていた栗原は福田に再び襲われ、鉄柱攻撃を食らうと場外にてフォールを奪われ、ついにアイアンマンベルトを手放した。

 さらに全試合終了後、リング上はタッグ王座を巡る挑戦権の主張で、DDTのほぼ全選手がリングイン。その隙をついて、星誕期が福田を丸め込むと、またもベルト移動となる。それを見たマイケル中沢がまたも星誕期の背後から丸め込みを決め、さらに王者交代。

 そこで栗原がリングイン。中沢の必殺技アルティメットべノムアームをパンチで迎撃。さらにドロップキックを決め、中沢を撃破。自らの腰へアイアンマンベルトを取り戻した。

 第909代王者に返り咲いた栗原は「今、自分はこのベルトしかないので何としても守ろうと思っていたんですけど、巻いているうちに愛着がわいてきました。このままずっと守り続けたいと思います。ベルトを持っている間は常に戦いなので、寝るときさえも油断しないようにしっかり24時間戦闘態勢でいますよ」と長期政権を見すえた。