新日本の中邑真輔(32)が23日、東京・阿佐ケ谷で「中邑真輔デビュー10周年記念DVD-BOX」(29日発売、ビデオ・パック・ニッポン)の発売を記念してトークショーを行った。中邑は「総合格闘技との掛け持ちから始まって、濃いプロレス人生を送ってこられた喜びがある。これからも絶えず新しい中邑真輔を出していきたい」と話した。

 02年8月にデビュー、03年12月には史上最年少の23歳9カ月でIWGPヘビー級王座を格闘した。同年の大みそかにはDynamite!!で、アレクセイ・イグナショフと対戦。無効試合となったが、鼻骨骨折の重傷を負った。「控室に戻ってきて、医者が『鼻が折れてる』って。で、その医者が整形外科の高須クリニックの高須(克弥)院長だったんです」と笑わせた。次の1・4東京ドームは高山善広戦では「命の危険を感じたけど、それでもやりたいと思った。ドクター・ストップにすることも可能だったけど、恥をかいてでもという気持ちだった」と振り返った。

 IWGPヘビー級王座をめぐるライバル棚橋弘至(35)とは、04年にIWGPタッグ王座を獲得した。「棚橋選手は『俺が、俺が、前へ、前へ』というタイプ。失敗も強引に正解にする(笑い)。僕はトータルに考えてバランスを取る方だから、やっぱり組むよりも戦った方がいいですね」と話した。

 次は後藤洋央紀(32)のIWGPインターコンチネンタル王座への挑戦が濃厚だ。「インターコンチは、後藤と戦いたいと思ったら付いてきたもの。ベルトありきじゃない」。目標は8月のG1の後のIWGPヘビー級王座挑戦だ。「今年前半は好きなように遊ばせてもらった。昨年のG1では、クオリティーの戦いを見せて初優勝することが出来た。今年は、また新しいモノを出せると思う」と連覇を狙う。現在、IWGP戦は5連敗中だが「もう少ししたら、新しい爆弾を落としたい」と4度目のIWGP戴冠に意欲を見せた。