アフガニスタンの首都カブールで30日、世界ボクシング機構(WBO)主催の試合があり、観客数百人が熱狂した。アフガン当局者によると、同国でプロボクシングの試合が行われたのは初めて。

 ドイツを拠点とするアフガン人ハミド・ラヒミがタンザニア人の選手にTKO勝ちすると、観客の興奮は最高潮に。チャンピオンベルトを受け取ったラヒミは「このベルトは私だけのものではなくアフガン人全員のものです」と語った。

 会場で観戦した公務員ジャウィドさん(24)は「最高に興奮した。この国が戦争ではなくスポーツでもっと知られるようになればいいのに」と語った。

 ボクシングはアフガンで人気の高いアマチュアスポーツの一つだが、旧タリバン政権時代には「イスラム教に反している」として禁止されたことがある。