ボクシングの亀田大毅選手(亀田)が試合に敗れながら世界王座にとどまり混乱を招いたとして、日本ボクシングコミッション(JBC)が亀田ジムの会長とマネジャーのライセンス更新を認めない処分を下した件で、JBCは9日、同ジムの再審議請求を却下する方針を固めた。今月中にも発表される見込み。

 同日開かれた資格審査、倫理委員会の出席者によると、亀田側から提出された証拠に、再審議が必要と判断する決定的なものはなかったという。

 今回の処分で亀田ジムは活動停止状態になり、興毅、大毅、和毅の兄弟3選手は国内で試合ができない状況。同ジム代理人は処分が覆らない場合、無効を求め提訴する意向を示している。

 亀田大選手は3月に国際ボクシング連盟(IBF)スーパーフライ級王座の返上を表明したが、敗れても王座を保持することをJBCに報告しなかった会長、マネジャーへの処分とは無関係とされた。