総合格闘技の「DREAM」で活躍するプロ格闘家・秋山成勲(33=フリー)が北京五輪に「電撃参戦」することが3日、分かった。韓国テレビ局MBCの現地リポーターとして、自身のバックボーンの柔道を担当する。在日韓国人4世の秋山は00年シドニー五輪を韓国代表で、04年アテネ五輪を日本代表で目指したが、いずれも国内予選敗退。それだけに「胸中は複雑です」と苦笑いしている。

 韓国での秋山人気を象徴する仕事だ。昨年大みそかの試合で鼻骨骨折などを負い、思うように練習ができずにいたとき、韓国のバラエティー番組に出演した。そこで話した韓国語が「ユニークだ」と話題になりCM3本に歌手活動、ファッションショーなどの出演依頼まで殺到。4月に今回のオファーが舞い込んだ。

 秋山は10日にも北京へ出発、2~3日ほど滞在する予定。かねて鈴木桂治や石井慧ら日本代表選手とも親交が深いことから「日本勢も思いっきり応援したい」と話している。