【アトランタ(米ジョージア州)5日(日本時間6日)=山田大介】米総合格闘技団体UFCのロレンゾ・フェティータ・オーナー(39)とダナ・ホワイト代表(39)が、戦極のライト級エース五味隆典(29)とDREAMを主戦場にする山本“KID”徳郁(31)への出場オファーを示唆した。2人は五味と山本を「最も魅力的な日本人ファイター」と絶賛。来夏にも予定されている日本での興行を「春に早めたい」と早期開催を熱望した上で「ワンマッチ契約でもいい。彼らが出てくれるなら、大会が一層盛り上がることは間違いない」と話した。

 実現の可能性は決して低くはない。五味はPRIDE消滅後の昨年末、米国で同団体の興行を観戦。一時はUFC入り寸前まで話が進んだ。五味が所属する戦極の関係者も「選手がやりたい団体でやらせるのが戦極スタイル。本人が望むなら構わない」と柔軟な姿勢を見せる。一方の山本も以前から米国進出を強く希望。DREAMの笹原圭一イベントプロデューサーは「現時点ではあり得ない」と前置きしつつも「(UFCが)望むのであれば、話し合い自体は拒まない」と可能性をにおわせた。