<プロボクシング:4回戦>◇19日◇東京・後楽園ホール

 元日本ライト級1位で「元祖入れ墨ボクサー」大嶋宏成氏の実弟・記胤(のりつぐ=32、シャイアン山本)が国内デビュー戦を白星で飾った。19日、東京・後楽園ホールでの60キロ契約4回戦で小沢高広(レパード玉熊)と対戦。ボディー攻撃など手数で上回り、3-0の判定勝利した。

 両腕、胸には入れ墨が残っていた。胸部はレーザーで削ったものの、ほかはファンデーションを塗ってリングに上がっていた。16歳でひざ上から全身に入れ墨を入れ、2度の少年院、暴力団に在籍した過去もある。だが、入れ墨を消し、東洋王座挑戦も経験した兄にあこがれ、25歳でボクシングを始めた。

 2年前にタイでプロデビュー。8月にタイでの実績などが評価され、JBC(日本ボクシングコミッション)のプロテストに合格した。現在は都内病院の皮膚科に勤務。「新人王を取りたい」と話した。