女子ボクシングの東洋太平洋ランキングが新設されることが、分かった。日本ボクシングコミッション(JBC)が今年1月から、16年ぶり6度目となる東洋太平洋ボクシング連盟(OPBF)の会長国に就任。同連盟の改革・活性化の第1弾として、女子ランキング新設を打ち出した。

 女子は世界以外に自国でランキングを作成しているのは、韓国ぐらいしかないが、国内外で女子ボクサーは急増している。JBCが公認後の1年でライセンス交付者は1年で67人。東洋太平洋のランキング新設について、安河内事務局長は「(現時点では)目標が世界しかない。レベルを上げ、裾野を広げていきたい」と説明した。

 ランキングはWBCと同様に16階級で、男子は15位までだが、女子は10位までを予定している。選手数が少ないため、重量級は空白や上位にととどまることになる。加盟している19の国と地域から推薦を受け、日本が素案を作成。委員長のフィリピンにオーストラリア、韓国と4カ国のランキング委員で協議して決定する。年内には上位4者のトーナメントなど開催して、初代王者を決めたいとしている。

 2月10日に第1回となる1月ランキングを発表予定。英語版HPもリニューアルし、情報発信していく。会長国の任期は2年。安河内事務局長は「4年をめどに、社会貢献なども含めてOPBFの権威を高めたい。女子ランキングも黎明(れいめい)期の起爆剤になれば」と期待。国内でも100人を超えた時点で、来年には日本ランキングも創設を目指す。