<プロボクシング:WBC女子世界スーパーフライ級暫定王座決定戦10回戦>◇2日◇タイ・コンケン

 同級10位の藤本りえ(25=協栄)は1階級下の同フライ級25位ウサナコン・ゴーキャットジム(22=タイ)に4回TKOで敗れ、王座獲得に失敗した。劣勢で迎えた3回に盛り返したものの、4回にカウンターから連打されてダウン。さらに攻め込まれたところで試合を止められた。「ビデオで見た通り、相手の左ストレートが長かった。後半勝負だと思ったんですけど、(パンチが)効いちゃいました」。藤本の戦績は、JBCによる女子公認後、2勝(1KO)1敗となった。

 この試合は当初、前王者リュ・ミョンオク(北朝鮮)がウサナコンと戦う予定だったが、リュがけがなどの理由で王座をはく奪。暫定王者トーレス(メキシコ)が正規王者に昇格し、ウサナコンが藤本を相手に暫定王座戦を行う、という複雑な状況になっていた。