桜井が青木をマッハ27秒KO/DREAM
<DREAM.8>◇5日◇ウエルター級GP1回戦◇愛知・日本ガイシホール◇9129人
桜井“マッハ”速人(33=マッハ道場)が、第一人者の貫禄(かんろく)を見せつけた。ライト級(70キロ)から階級を上げてウエルター級(76キロ以下)GPに参戦した若きエース、青木真也(25=パラエストラ東京)に、ひざ蹴りとパンチを浴びせ、わずか27秒でKOした。世代交代を狙って試合前から挑発を続けてきた青木に、格闘技界を引っ張ってきたベテランが意地を見せつけた。桜井は7月20日の「DREAM.10」(さいたまスーパーアリーナ)で行われる決勝大会進出を決めた。
桜井が名前の通り“マッハ”のスピードで試合を終わらせた。開始20秒すぎ、下になった青木の顔面にひざ蹴りを4連発。「白目になったので終わりだなと思った」。それから何度も拳を振り上げるとレフェリーがたまらず試合を止めた。コーナーに乗り上げて雄たけびを上げた桜井は「(試合は)あんまり覚えていない。この大一番で秒殺できてうれしい」と、顔を紅潮させた。
25歳青木との一戦は「世代」の戦いでもあった。対戦が決まると青木に「古いスタイル。僕がしているのは1歩進んだ競技としての総合格闘技。違いを見せます」と挑発された。黙っているわけにはいかなかった。「オレは格闘技を15、16年やっている。引っ張ってきた自負がある」。築き上げてきたものを「古い」と一蹴された怒りが、戦いのエネルギーに変わった。
開始早々に上に乗られたが、簡単にかわして体勢を逆転させた。青木が得意とするグラウンドで、技術の高さを見せた。「怒りですよ。なめくさっている。1秒でも早くぶっ倒したかった」。ウエルター級GP制覇まであと2試合。桜井は「この古いスタイルで優勝したい」と頂点を見据えた。7月の決勝大会に駒を進めた唯一の日本人として、日本の総合格闘技界を引っ張ってきた男として、負けられない戦いが続く。【浜本卓也】
[2009年4月6日8時24分 紙面から]
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