日本プロボクシング協会(JPBA)の大橋秀行協会長(45)が死亡事故予防策強化のためMRI(磁気共鳴画像装置)検査の導入を検討する考えを示した。5日、都内で「JBC-JPBA合同医事講習会及びセコンド講習会」が行われ、各ジム関係者ら約130人が参加。ボクシングの死亡事故に多くみられる「急性硬膜下血腫」に関する講義などが行われた。今年2月、試合後に選手が死亡。84年からプロテスト受験時にCT検査を義務づけてきた(30歳以上はMRI)が、さらに防止策を強化すべく一定試合数超過時やライセンス更新時などの節目で、得られる情報量が多いといわれるMRIを導入したい考えだ。大橋協会長は「お金は掛かるが(検査を)義務化するなどして死亡事故をなくす努力をしないといけない。早急に検討します」と語った。