日本女子ボクシングの連続防衛記録を更新したWBC女子世界ライトフライ級王者の「助産師ボクサー」富樫直美(35=ワタナベ)が4日、メキシコから帰国した。富樫は同地2日(日本時間3日)に同級1位サンチェス(メキシコ)を判定で下し5度目の防衛に成功。アウェー戦の疲れを見せつつも「ホッとしています」とほおを緩めた。

 「助産師ボクサー」の次戦が「KOダイナマイト」の異名を持つ同門のWBA世界スーパーフェザー級王者内山高志との世界王座防衛戦競演となる可能性も出てきた。渡辺均会長(60)は「富樫は2戦連続で海外。次は東京で」とV6戦の国内開催を希望。内山のV3戦は暫定王者ソリス(メキシコ)との統一戦が有力で敵地開催もあり得るが、同会長は「状況が許せば」とそろい踏みも視野に入れた。この試合前に現地の食事が合わず体調を崩し3日間寝込んだという富樫だが「どんな状況でもベストを尽くしたい」と次戦を見据えていた。